公開: 2019年8月5日
更新: 2019年8月xx日
古代ギリシャの哲学者たちは、倫理とは、「徳の実践」であると説明しました。徳とは、人間として善いことをすることを考えられる能力を言います。人間として「何をすべきか」を考えることができる力と言う意味です。人間が倫理的であると言うとき、その徳について深く理解をしているだけでは十分ではありません。実際に、考えた徳を実行できることが重要です。つまり、行動できなければならないのです。ソクラテスは、「何をすべきかを知っていることが重要なのではない。それができるかどうかである。」と説明したそうです。この倫理の基本的な理解は、現代社会でも変わっていません。
アリストテレス、「ニコマコス倫理学」(2012年)、岩波文庫